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吟道真萩流は、老若男女、初心者・経験者を問わず楽しく学べ、詩吟の技術向上も図れます。ご都合のよい時、詩吟教室に見学にいらしてください。

TEL. 049-252-1522

〒354-0018 埼玉県富士見市西みずほ台2-5-2-1-302

.詩吟について

・詩吟の具体例
・詩吟(吟詠)とは

◆吟詠の具体例

・はじめに、詩吟の代表的な例として「富士山」の詩吟例を示し
 ます。
・「富士山」は日本の漢詩で、4つの行で構成され、それぞれ
 起句、承句、転句、結句と言います(起承転結)。
 これを詩吟として吟ずる場合は、下図にあるように音程や、アク
 セント、節調(節回し)に留意して吟じます。
 詩吟の稽古には音程を正しく発声するためにコンダクターなどの
 楽器が使われます。
・漢詩の詩吟の吟じ方として、基本的には起句と承句の2行を3節
 に分け、また転句と結句の2行を3節に分け(下図の”』”記号で
 分け、これを”二句三息の法”と言って、二句(2行)を3回の息
 継ぎで吟ずる)、詩全体を計6節に分けて息継ぎをして吟じます
 。これは漢詩の意味(詩情)をくずさないないようにする吟じ方
 ですが、このように長く息が続かない方は途中で切って息継ぎを
 して構わないですが、できるだけ詩の意味を考えて息継ぎをする
 のがよいとされています。


 詩吟について1  詩吟について2
 ・詩吟の稽古で使うコンダクター。
詩吟について3
 ・詩吟の発声技術として、発声方法の記号に音程、アクセント、節調(節回し)などがあります。
詩吟について4

◆詩吟(吟詠)とは

・詩吟は、日本の伝統芸能のひとつで、一般的には漢詩、和歌、
 俳句、川柳、新体詩、今様など、詩歌に各々の特徴を持たせて、
 独特の節回しで吟ずる(歌う)語り歌です。

・詩吟は漢詩が大部分で、通常詩吟と言われているのは、この
 中国、あるいは日本の漢詩を吟じており、いわゆる歌謡曲の
 ように詩文をリズム、メロディに乗せて歌うのではなく、また
 歌謡曲などは一語一語の言葉自体もくずして歌うが、詩吟では
 個々の言葉自体は日本語の話言葉のように、そのまま発声し、
 言葉の最後のみ抑揚をつけて(これを節調という)歌います。
 それで詩吟は「語り物」とも言われます。

・漢詩は、中国古代に生まれた「うた」で、漢詩の代表的な形式
 として、「絶句」と「律詩」があります。「絶句」は一行が五
 字とか七字で構成(起承転結の4行で構成)され、五言絶句、
 七言絶句と言います。また、「律詩」は絶句の倍の8行(8句)
 で構成され、五言律詩、七言律詩と言います。
 作者としては、唐の時代になり、李白、杜甫、王維等、有名な人
 がよく知られた、すぐれた詩を残しています。

・中国ではこの漢詩そのものを楽しむという読み歌ですが、日本
 では平安時代になり、漢詩に節をつけて吟詠するようになり、
 さらに江戸時代に入り、幕府・藩の学問所や民間の私塾で読書
 のかたわら吟詠を奨励するようになって、各地の特色ある吟風
 が生まれ、諸流派が生まれることとなりました。

・詩吟はかって戦争中は、国威高揚に資するものとして声高く
 朗々と朗詠することに主眼がおかれたが、戦後は中国あるいは
 日本の古今の名詩を味わい、美しい日本語をもって表現すると
 いう芸術的な側面が前面に出されるようになりました。
 そして最近では正しいアクセントに加え、伴奏曲に乗って吟じ
 るなど音楽性が重視されるようになりました。また詩吟は腹式
 呼吸による発声が健康増進にも良いという健康志向面からも推奨
 されています。


・詩吟の吟じ方の形態としては、一人で吟ずるのを「独吟」と言い、
  複数人で順に吟ずる「連吟」や合唱のように声を合わせて吟ずる
 「合吟」があります。コンクールも独吟だけでなく、合吟を競う
  のがあります。また、詩吟の各種大会においては、特定の主題の
  もとに複数の吟目を組み合わせ、ナレーションやBGMによる演出
  を工夫した「企画構成吟」を楽しむことがあります。

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